正社員じゃなくても生きていけるってホント?最低限の生活シミュレーションで見えるその他の選択肢の現実度合い!


本当に正社員じゃないと生きていけないのか?

 こんにちは。ブログ開設以来、ゴールデンウィーク明けによからぬことを考えている人を全力で止める企画を実施中です。
 前々回の記事では仕事を辞めるためのハードルは実はすごく低くて、法的にはメール一本飛ばせば辞められるというお話をし、前回は仕事を辞めてもすぐに路頭に迷うことはないというお話をしました。まだ読んでいない方は以下からぜひご一読ください!

==過去記事==
<前回>
今の会社を辞めたら生きていけなくなるのか?会社員なら知っておきたい労働者を守るセーフティネットについて
<前々回>
メール1本で辞められる?退職にまつわる不安の対処法と気の持ちよう
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 原則、正社員は会社を辞めるのに上司の承諾も就業規則も関係ないことが分かった。生活保護を最後の砦としたセーフティネットが何重にも用意されていることも分かった。ここまでであなたの心が十分軽くなっていれば良いのですが、まだ不安が残っているとしたら、それはズバリお金のことなのではないでしょうか?

まずは生活のために必要なお金を棚卸し

 まずは「お金」という抽象な言葉を開いてテーブルに上げていきましょう。「生活のために最低限必要なお金」「老後資金」を分けておきます(老後資金については次回の記事で解説しますが、先に結論を申し上げると制度を知れば心配ないと私は考えています)、先に「生活のために最低限必要なお金」を洗い出します。ざっと以下のような感じでしょうか。
  • 家賃:5万円
  • 食費:3万円
  • 光熱費:1.5万円
  • 通信費:3千円
  • 日用品代(医療費等を含む):1万円
  • 税金:合計3万円
    • 所得税:累進課税で所得が少なければさほどの影響はない
    • 住民税:所得税と同様
    • 国民年金:16,980円(免除制度あり)
    • 国民健康保険:5千〜1.5万円(免除制度あり)
 ざっくりですが国民年金や国民健康保険を免除申請しなかった場合でも合計で14万円弱くらいです。早速行けそうな気がしませんか?

※ 家電の故障なども鑑みて突発的支出についても月にもう1万円くらい予備費があると良いかも知れません。

案外、正社員じゃなくてもいけるのではないかと思って計算してみると、やっぱりいけそうだった

アルバイトはすごい

 14万円をどうやって捻出すれば良いでしょうか。東京都の最低賃金1,163円でアルバイトをした場合、月に120時間程度働けばOKな計算です。
 つまり、8時間フルで働くとすると、実はたった15日出勤するだけでした。20日出勤するなら毎日6時間、30日出勤するなら毎日4時間働けばOKな計算です。案外、最低限の生活を14万円稼げてしまうということがわかりました。あくまで最低賃金での議論なので、より時給が高いアルバイトをいくつか掛け持ちできるのであればもっと楽に生活できますね!
 ただ、過去記事で紹介したセーフティネットの観点からリスクを挙げるとすると、失業保険がもらえないケースがほとんどであることや、傷病手当がないなどが挙げられ、週20時間未満だと健康保険にも入れないという懸念はあります。とはいえ、正社員以外の選択肢はアルバイト以外にもありますよね?

正社員とアルバイトの中間的な位置付けの派遣労働

 正社員とアルバイトの中間的な選択肢として、派遣労働もあります。アルバイトよりも高時給を狙えますし、フルタイムなら厚生年金と健康保険にも加入できるというメリットもあります。
 契約期間が決まっていることを除けば正社員とさほどは違いがないでしょうし、むしろ契約期間が決まっていることで、一定期間ごとに職場が変わっていくため、無理に飲み会に付き合ったり媚びへつらう必要もなく、人によっては人間関係のストレスを抑えられるというメリットですらあるかも知れません。

※アルバイトでも条件を満たせば社会保険(厚生年金・健康保険)に入れるケースもあります。雇用形態より「働き方」や「労働時間」が重要です。

結論、正社員じゃなくても生きていける!

 この国はセーフティネットが何重にもなっているうえ、正社員以外にも色々な働き方が用意されていることをご紹介しました。ですので、何とは言いませんが色々な意味でよからぬことを考えている場合はちょっと冷静になってください。
 ところで、今回の調べで東京の最低賃金が1,200円近いことには少し驚きました。私は学生のときに地方でアルバイトをしていたのですが(年齢は非公開ですが)、その時の時給を鑑みると、物価は上がっているとは言えすごいことです。そして今回は議論しなかった節約という劇薬もあるので、正社員でなくてもあなたなりの時間的、精神的豊かさを手にいれることができるかも知れません。
 さて、「今は大丈夫かもしれないけど老後に苦労するのは困る」という声が聞こえてきそうです。次回は、私が運営する不安解消ラボ.comにて提供している年金ざっくりシミュレーター資産形成!積み立てシミュレーターなどのツールも活用しながら、老後資金についても、「数字ベースで現実的に考えれば意外となんとかなる」という話をしたいと思います。
 それではまた次回お会いしましょう!!  

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