家具が凶器になるかも?家具を押さえれば防災のツボも押さえられる!?
耐えぬなら 押さえておこう 古だんす
防災に関する話題も三回目になり、地震のときには「机の下など、物が落ちてこない場所で揺れが収まるのを待ちましょう」、「鏡やガラス、食器の破片を踏んでも大丈夫なように、寝室にも靴を置いておきましょう」といった物が飛散する前提で対処療法的な話をしていました。
なぜそこまで「物、物」と繰り返すかというと、近年の地震で怪我の原因の3~5割は家具の転倒や、割れた食器やガラスによるものだからです(東京消防庁)。
それがわかっているなら対策を施してしまえば、かなりツボを抑えた準備ができるということになります。そういうわけで、どんな家具に対してどんな固定具を利用したら良いかを紹介していきたいと思います。
そして、不安解消ラボ.comでは家具固定チェックリストツールも提供しております!!是非上手く活用してください。質問に答えていって、不足している対策の洗い出しにお役立てください。
防災に関する過去記事にご興味を持っていただけた方は是非こちらからご一読ください!
==過去記事==
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※本記事は筆者の体験と一般的な情報に基づいています。住環境や家族構成に応じて、最適な対策は異なる場合があります。
家具を凶器にしないための対策グッズ3選
家具を固定して、揺れが来たときも室内を安全に保てるようにするためのグッズを3選紹介していきたいと思います。
これらの家具転倒防止器具などに対して、自治体によっては支給していたり補助金を出していたりするので、そう言った補助がないかも調べてみましょう。
1. ガラス飛散防止フィルム
ベットや部屋の出口の近くに窓や鏡がある場合は注意です。災害時はすぐに医療が受けられるとは限らないですし、足は移動するにあたって最も怪我をしたくない部位の一つです。
ガラス飛散防止フィルムは透明で部屋の明るさをほぼ落とすことなく、窓ガラスの飛散を防止してくれます。各部屋の窓に貼り付けましょう。
2. 突っ張り棒や耐震ベルト
たんすや本棚が倒れることを防止するためのグッズです。突っ張り棒は棚から天井までの高さに応じてサイズが何種類か展開されている物があります。賃貸の場合、壁に穴を開けなくてよく、取り外せば跡すらつかないことは大きなメリットです。また、部屋の模様替えのたびに何度でも設置し直せる点が非常に優れています。私はこのタイプのものを購入して、家中の本棚と冷蔵庫に設置しています。
一方で、天井までの高さがありすぎたり、見た目が気になる場合は、ベルトタイプのもの固定具もあります。ベルトタイプのものの中にも穴をあけないで済む粘着タイプのものもあるので是非ご検討ください!
3. 戸棚用安全ロック
開き戸の場合、基本は磁石で止まっているので大きく揺れると開いてしまうのではないかと思います。上から硬い皿やコップが落ちてくるというだけでも恐怖ですし、何より割れると質が悪いです。そんな戸棚に対して設置したいアイテムが戸棚用安全ロックです(図2)。
開戸用のロックも穴を開けて設置するものから、粘着シールで設置できるものまでバリエーションがあります。私はシステムキッチンに穴を開けることができないため、後者のタイプを利用しています。
使ってみての感想としては、粘着タイプでもしっかり頑丈にロックしてくれます。ただ、普段使うときに手動でつけ外しをする必要があるので、少し大変です。食器を取り出した後にロックし忘れてしまうこともあります。
揺れを検知して自動でロックしてくれるタイプもあるようなので、既存ユーザーからのアドバイスとしては、そのタイプのものを利用することをお勧めします。一日に何度も戸棚は開きますから、その度、ロックとアンロックをすることを考えると、多少値が張るかもしれませんがそれに値する快適さ得られるのではないかと思います。私も検討します。
私の文才ではこのアイテムの仕組みを伝えられないと思ったので絵で勝負です。
右扉に貼り付けたロックを、軸を中心にクルっと回転して、
左扉で貼り付けた出っ張りにカチッとはめ込んでロックします
(これはこれで伝わっているのだろうか。。。)。
やっぱり災害対策にゴールってないですね
例によって、この記事やツールに書いてある内容を全て達成したとしても完璧な対策である保証はありません。今回は私自身、この記事を書く中で「今の対策では不十分かも」と気づくことができました。
皆様も是非、周りの方とお話しする中で想定をよりリアルなものにしたり、要件をより明確にしたりしてみてください!その中で得た気づきがあればコメント欄もご共有いただけると嬉しいです!不安解消ラボに関わる方が災害時の被害を最小限に抑えられますよう、今後ともお力添えの程、何卒よろしくお願いいたします。
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